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2009年4月28日 (火)

「ファミリーポートレイト」

桜庭一樹「ファミリーポートレイト」講談社

とっぷり桜庭一樹カラー全開。
けっこう濃厚で強烈なので、これを最初にとは勧めないけど…
どの作品の次でもいい感じ。
主人公が大人になるまで、しっかり描ききってあるので。

若く美しい母親はマコ、その娘がコマコ。
コマコの視点から語られる、二人だけが密着した流浪生活。

赤い物が流れていた階段から母と二人で逃げる、原初の記憶。
子どもはいないことになっている部屋で育ち、学校へも行かないまま。
追っ手がかかっていると知ると、また別な土地へ。
どうなるのかと、はらはらさせられます。

悪夢のようでもありますが、ただ母だけを熱愛する幼女の感覚がいきいきと描かれていきます。
身元がわからなくとも生きていける場所は、どこかに少しはあるんだな…なんてね。
葬式婚礼、豚の世界の女王、などの章は、それだけでまとまった幻想譚のよう。

やがては遅ればせの学校生活…
食べることに興味がなく、痩せて背の高い娘になり、高校時代は妙に女の子にはもてたり。
文壇バーでのバイトでも、カウンターで寝泊まりする有様から、いつしか転身。
ストーリーを知らない方が面白いかなあ~?
でも細部も書き込んであるので読み応え有り、あらすじを知っていても予想通りという展開ではありません。
若い女流作家となってからも、まだまだ続く!?

救いのある結末。
切ないです。

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