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2009年4月21日 (火)

「大聖堂」

レイモンド・カーヴァー「大聖堂」中央公論社

2007年3月発行の本。
「ささやかだけれど役に立つこと」も含まれた第三短編集。
もとは1983年発行。
「ささやかだけれど役に立つこと」は、村上春樹の翻訳をたしか最初に読んで好感を覚えた好きな作品なのですが~記憶と違うので驚いてしまった…実際より甘く覚えていた…ありがち?
若い頃に読んだのとは、受け止め方が違うというのも~少しはあるかも。

「羽根」は、仕事仲間の自宅へ招かれて、しぶる妻と車で出かけ、2組の夫婦でぎこちない食事をする羽目に。
その家にはペットとして飼われている孔雀がいてうるさく泣き、自慢らしい幼い子はびっくりするほど醜かったりするのでした。
素朴な家庭に、ある感銘も受けて~刺激となる夫婦の様。

表題作「大聖堂」は、妻の古くからの友人である盲人の来訪に戸惑う夫が、たまたまテレビに出ていた大聖堂の話をするうちに…
高く評価されている名編。

研ぎ澄まされた文体で冷静に描かれる、ごく普通に生きている人の人生にのしかかってくる歪みや絶望や、奇妙な一こま。
強靱な精神を感じさせる品格と、慈悲にも似た味わい。
アメリカのチェーホフという名は、当たっているでしょう。

作者は1938年、オレゴン生まれ。
製材所勤務、病院の守衛、教科書編集などの仕事に携わりながら執筆。
88年、肺ガンで没。若かったんですねえ。
序文を寄せているテス・ギャラガーは、再婚した妻。

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