フォト

おすすめ本

« 夢二の着物・黄色地に小鳥柄 | トップページ | カルビのビビンバ »

2009年3月31日 (火)

「朗読者」

ベルンハルト・シュリンク「朗読者」新潮社

1995年に発表され、世界的な大ベストセラーに。
ケイト・ウィンスレットで映画化され、アカデミー賞を受賞しました。
「愛を読むひと」というタイトルで日本公開。

15歳のミヒャエル・ベルクは通りで体調を崩したときにハンナに助けて貰い、21も年上だが官能的なハンナと、ひそかに愛人関係になります。
市電の車掌をしているハンナは、一人暮らし。
なぜかミヒャエルに本を読んでくれるように望み、会うたびに朗読することになるのでした。
理由のわからない緊張した様子を見せた数日後、一言も告げずに突然姿を消します。

大学生になったミヒャエルが、ゼミの授業で裁判の傍聴に行ったところ、被告席に彼女の姿がありました。
戦時中にナチスの親衛隊に入り、収容所の看守をしていたという…
ミヒャエルは悩みながらも、傍聴に通い続けます。
誰にも彼女との過去を話せないまま、不器用な彼女の証言ぶりに、実際よりも重い罪を負わせられたらしい有様を目撃するのでした。
数年後になって、刑務所にいるハンナに、朗読したテープを送ることにします。
会いには行かなかったのですが。やがて…

忘れられない女性への複雑な思い。
話し下手なハンナの孤独と苦闘。彼女が朗読にこだわった意味が切ない。 
重い内容ですが、実感をこめて描ききっていて、その書きっぷりに勇気を貰える気がします。
作者は1944年生まれ。

« 夢二の着物・黄色地に小鳥柄 | トップページ | カルビのビビンバ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「朗読者」:

« 夢二の着物・黄色地に小鳥柄 | トップページ | カルビのビビンバ »

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

カテゴリー

最近のトラックバック

無料ブログはココログ