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2009年2月 5日 (木)

「西の魔女が死んだ」

梨木香歩「西の魔女が死んだ」新潮文庫

昨年、映画化されたので~有名ですね。
それは見ていませんが…
原作はテンポ良く話が進み、過不足がないのがお見事です。

中学1年で不登校になった少女・まい。
「扱いにくい子」「生きにくい子」と、母が電話で話すのを聞いてしまいます。
父は単身赴任中で母も仕事が忙しく、イギリス人の祖母(母の母)に預けられることになります。
「おばあちゃん、大好き」と言うと、「アイノウ」と答えてくれる祖母。

イギリス人の祖母は、日本を気に入った曾祖父の話を聞いて、日本に憧れて留学し、そこで出会った男性と結婚して、ずっと日本にいるわけなのです。
祖母は魔女の血筋と聞いたまいは、魔女の修行をしたいと言いますが、その修行とは…
きちんと生活して、自分の考えを決めるといった、誰にでも通じることなのでした。

ハーブを育て、自家製のジャムを煮て、洗濯機もない暮らし。
切り株のあるお気に入りの場所を、孫娘にとっておいてくれた祖母。
人生における大事なことはすべて、教えてくれた人なんですね。
とんがっていた思春期の少女にすんなり寄り添って、見守りながら共に成長したかのような気分になれました。
この素晴らしいおばあさんに、まいの母は押しつぶされそうになったという一言もありました。
しっかり者で正しい母親だったからこそ、その娘が自分らしく生きようともがく時期にはそういうこともあるだろうなぁ…という感慨も覚えました。

さすがに、よくまとまったいい話です。
ちょっとショッキングな題名も、実は必然的な~大事な意味があるのでした。
マクレーンの娘サチが、映画でおばあさんの役をやったのも、決まっていたことだったのでしょうと思わせます。

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