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2009年2月 8日 (日)

「のぼうの城」

和田竜「のぼうの城」小学館

成田長親は、武州忍城(おしじょう)の城主・氏長の従弟で跡取りだが、でくのぼうという意味で「のぼう様」とあだ名される不器用な大男。
野良仕事が好きでよく田畑を手伝うが、それも邪魔になるばかり。
城代である父の泰季を尊敬していたのですが、父の方は家老に跡を継がせようかと考えるほどでした。

北条攻めに際して、城主・氏長は、長年恩顧の北条の味方をせざるを得ず、小田原城へ。
けれども秀吉の力はもはやまぎれもないという時期なので、こっそり敵方とも内通、攻めてきたらすぐ降伏するように指示します。

のぼう様こと長親は、軍議の場でもぼんやりと、どちらにも味方せずにこのまま暮らしていけないのかとつぶやいていました。
そんな長親に見込みがあるのかないのか?迷いつつ見守っているのが~家老の丹波守利英でした。
城主の娘・甲斐姫を秀吉に差し出せと言われて、長親が降伏の予定を覆します。
家老の丹波らと共に百姓の力を借り、意外な善戦をしてのけるのです。

さかのぼること8年前の天正10年、秀吉が行った高松城の水攻めの規模の大きさに感嘆していたのが、若き石田三成でした。
その一ヶ月後には本能寺。
この天正18年には北条攻めに加わり、三成が初めて戦闘の指揮を執ることになったのです。

秀吉のそばにいすぎた三成がちょっと気の毒になりますが…まあ自業自得な所もあるから仕方ないですね。
対照的な長親と三成が、最後に相まみえることになります。
軽快な筆裁きで、面白くまとまっています。

作者は69年生まれ。
この話と同じ「忍ぶの城」の脚本で03年に「第29回城戸賞」を受賞。
小説は07年12月発行。

[お詫びと訂正]信長の北条攻めと書いてしまってました…??
申し訳ない。読んだときのメモにはなかったんですが、ふっと書き足してしまって…頭がヨワ~イのね。
「忍びの国」とごっちゃになったようです

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