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2009年2月22日 (日)

「タンゴ・ステップ」

ヘニング・マンケル「タンゴ・ステップ」創元推理文庫

2008年翻訳発行。このミスなどでも高く評価されています。
2000年に発表されるやヨーロッパ各国で好評だったという作品。
確かに、スケール感もあり、主人公が自分を見つめ直す設定が独特な、意欲作です。

主人公は、ステファン・リンドマンというボロースの警察官。
37歳にして舌ガンを宣告され、動揺しているときに、かっての同僚で指導してくれた先輩だったヘルベルト・モリーンが惨殺されたと知ります。
病気休暇中のステファンは、恋人のエレナをおいて現地に飛び、しだいに捜査にのめり込むのです。

ヘリェダーレンの森深く、隠れるように住んでいたモリーンは何を恐れていたのか?
最初に1945年当時の出来事や、犯人の視点の描写も一部あるので、推理小説というより歴史もの犯罪小説?かと思いきや、意外な第二の事件が起こり…

事件の背後には、過去の事件の影響だけでなく、いまだにヨーロッパに根を張る暗闇が…!?
地元警察のジョセッペ・ラーソンと協力しつつ、捜査に加わるステファン。
特殊な状況とはいえ、違法捜査が多いのが気になるけど~
スウェーデンという国が文化的にはドイツの影響を濃く受け、ロシアに対しては警戒感があったといった背景もわかります。
旅先で解決する謎も腑に落ちて、満足な読後感。

酷寒の街スヴェーグは「少年のはるかな海」の舞台でもあり、作者が子ども時代に住んだ所だそうです。
作者は20年アフリカで暮らしたんだそうで、帰国後にスウェーデン南端に住み始めてから、そこの警察の話を書き始めたという。
ユニークな経歴にも、ちょっと感心しました。

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