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2009年1月18日 (日)

「女たちの真実」

ローラ・リップマン「女たちの真実」ハヤカワ・ミステリ文庫

ミステリの賞を次々に総なめにして12冠だというリップマン。
1997年、テス・モナハン・シリーズでデビューして以来、活躍しています。
タイプの違うミステリを書ける作家だからということもありますね。

これもメリーランド州ボルチモアが舞台なのは同じですが、探偵役は警官~彼らが共通して出てくるシリーズの3作目のようです。
誰が主役という描き方ではなく、ノンシリーズに近い味わいです。

30年前に行方不明になったベサニー姉妹サニーとヘザー。
交通事故を起こした加害者として入院した女性が、あのベサニー姉妹だと名乗り、波紋を呼び起こします。
なぜ今になって名乗り出たのか?なぜ二人一緒にさらわれたのか?もう一人はどうしたのか…?
娘を捜し続けた父親はもう亡くなり、母親はメキシコへ渡っていました。

ハンサムで女好きのインファンテ刑事と上司のレンハート部長刑事が捜査に当たります。
取り巻くのは、身元のはっきりしない彼女を一時引き受けるケースワーカーのケイ、やり手の弁護士グロリア。
事件を追い続けた退職警官ウィロビー、事件後に離婚してメキシコで店をやっている姉妹の母ミリアムなど、関係者の描写がリアルで上手い。

いろいろな時点での話が前後して出てくるのでわかりやすいとは言えませんが、それがまた謎が謎を呼ぶスリリングな展開で、ミステリ好きならオッケーでしょう!
そして、意外性があり、どこか救いもある読後感。いい仕上がりだと思います。
テス・モナハンの頃は整理しきれていない感じもありましたが…達者になったものです。
このシリーズは最初の作品が強烈そうだったので読んでいませんでしたが、遡って読んでいます。

2007年の作品。
2008年のマカヴィティ賞を受賞しています。
マカヴィティ賞とは、1987年にアメリカで設立された国際ミステリ愛好家クラブ(世界最大規模らしい)による推理小説の賞。
対象作品に条件はないようですが、どちらかというとコージー系。
アガサ賞よりは、広範囲な印象。
マカヴィティとは、T.S.エリオットの詩に出てくる暗黒街のボス猫の名前だそうです。
2008年2月翻訳発行は早いですね。

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