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2009年1月20日 (火)

「至福の味」

ミュリエル・バルベリ「至福の味」早川書房

著名な料理評論家を主人公に、死期の迫った彼自身がなぜか気になる味を思い出そうとする回想と、周りの人間達の視点からの語りが交互に描かれていきます。
美食の数々はうらやましい限り、その描写力もデビュー作とは思えない書きっぷりです。
日本の寿司の味わいの複雑さ、職人芸の高さに、感嘆している様子も楽しい。そういう寿司屋には日本人といえども、行ったことないけどねえ…

子どもの頃の思い出など、いかにもフランス的な豊かさがあって、不幸だったとは思えないのに~
美食に一身を捧げた彼は、身近な人間には冷たいエゴイストだったことも、次第に明らかに。
いちおう恋愛結婚だったらしいが、すぐに愛されなくなった妻のアンナ、冷たい父に不満の子ども達や孫、子どもよりは重きを置かれていた使用人、担当医…
犬や猫や置物の視点まで出てくる展開には笑えます。
そして、美食を極めた彼が、最後に食べたかったものとは…?

作者は1969年生まれ。
2000年度の料理小説大賞を受賞。2001年7月翻訳発行。
最近の作「優雅なハリネズミ」が話題なので、遡って読んでみました。

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