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2008年12月27日 (土)

「20世紀の幽霊たち」

ジョー・ヒル「20世紀の幽霊たち」小学館文庫

英国幻想文学大賞など、華々しい受賞歴のあるデビュー作品。
短編集なので、一つずつ読めます。

表題の元になった作品「20世紀の幽霊」は、映画館に取り憑いた美しい女性の幽霊の話。席に座っていると、映画好きの人間に話しかけてくるのです。
映画館存続の危機に際して、彼女が一人取り残されることを心配した有志が立ち上がり…映画への愛情がこもっていて、楽しめます。

風船人間が親友だった子どもの話など、シュールな設定も。
文章は理知的でアイデアに富んでいますが、虐待した人間が報いを受けるなど、暴力や恐怖といったモチーフが多い、かなり男臭い世界。
父と息子、兄弟や友人とのゆがんだ関係が多く出てきます。

あとがきによると、自分も兄と二人兄弟で、子どもの頃は父を神のように尊敬し、今は息子が二人いるという環境だそうなので、無理もない?
何しろ、父というのがかのスティーヴン・キング。
その上、母親も作家とは!知りませんでした~どんな会話していた家族なんだろう?

虫好きな男の子が、目が覚めたら虫に変身していて、いじめっ子に復讐する話とか…カフカへのオマージュですね。
最初は純文学を書いていたというだけあって、みっしり書き込まれています。
全体にかなり迫力あるホラーなので、誰にでもお勧めというわけにはいきませんね。
レベルは非常に高いです。

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