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2008年11月18日 (火)

「薪の結婚」

ジョナサン・キャロル「薪の結婚」創元推理文庫

幻想小説で定評のあるキャロルの1999年の作品、日本では2008年4月発行。

ヒロインは、珍しい古書の販売に才能を発揮しているミランダ。
知的で魅力もあり、享楽的な人生を謳歌していました。
旧友と一緒に、再会を楽しみに同窓会に出かけたところ、高校時代の恋人ジェームズがすでに事故死していたことを知り、衝撃を受けます。
ところが幽霊なのか?ジェームズの姿を見かけ、ついには話しかけられるのです。

一方、魅力的な中年男性ヒューとの出会いがあり、どうしようもなく惹かれつつ、妻子持ちなので無理と自制しようとしますが、相手はまさかの本気に。
二人で暮らそうとクレインズ・ビューで探した家で、まだ生まれていない子供の幻影を見ます。
二人の間に生まれる子供がきっとここで育つのだろうと、ついに結婚に踏み切ろうとするのですが…
かってジェームズが扱って問題を起こした画家の絵を、仕事で紹介された高齢の女性フランシスのところで発見、などと因縁めいたふしぎな出来事が増えていきます。
もうこのあたりは真骨頂ですね。

登場人物の複雑なつながり、ついに自分の真実を知ったとき…彼女の決断は?!
入りやすい作品で、生き生きした女性の視点で語られるスリリングな展開、背後に重厚な設定を秘めた、感動のある結末。
おすすめできます。

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