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2008年11月11日 (火)

「イスタンブールの群狼」

ジェイソン・グッドウィン「イスタンブールの群狼」ハヤカワ・ミステリ文庫

2006年に発表のデビュー作。
MWA長篇賞(アメリカのミステリでは最高の賞)を受賞。
ビザンツ帝国の研究者で、歴史著述家としてはとうにベテランだそうです。

1836年、舞台はオスマントルコの首都イスタンブール。
白人の宦官ヤシムは、知恵者で後宮にも出入りしていました。
士官4人が行方不明となり、一人が無惨な死体で発見されるという事件が起こり、捜査を依頼されます。
すでに母国を失って老朽化した大使館に住んでいるポーランドの大使や、街のコサック舞踊手で女装のブーリン、たまたま出会って友人となった荷車引きなどの協力を得ながら、謎を追い続けるのでした。
この時代の15年前にイェニチェリが鎮圧された事件があり、その残党が動いているのではと思われてきます。

イェニチェリとは、トルコ皇帝がキリスト教徒の人質を教育して特異な軍団に育て上げたもの。
100年ほど前は力があり、広場にある鈴掛の巨木「イェニチェリの木」につどって政敵を血祭りに上げ、民衆の味方となって皇帝をも廃する勢いでした。次第に腐敗し、近代的な砲兵隊の導入で掃討されて終わったのです。

よく知らない世界なので推理は出来ないけれど、華やかな描き方で面白くなっています。
皇帝の母后(フランス出身)やロシア大使の妻など美女も登場、ポチョムキンなど歴史上に名のある人物が意外なところでちらつき、興味が尽きません。
トルコに興味があるか~歴史好きな人ならオススメ!

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