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2008年10月29日 (水)

「ミカドの淑女」

林真理子「ミカドの淑女」新潮文庫

明治時代に、末席の女官から正四位まで異例の出世をした下田歌子。
皇后にかわいがられた歌の才の持ち主で、かなりの美人でもあったそうです。
名前だけは聞き覚えがありましたが、女子の通学用に袴を考案したのもこの人という~比較的最近聞いたのは、それで知っていたのかも?

べつに天皇の側室だったわけではないのですが、微妙な駆け引きがあったのではと作者は推測しています。
結婚して辞し、家で女子を教え始めて評価されます。
学習院女子部長となり、生徒にも人気があったそうです。
しかし、辞めさせた人物らの反感を買い、明治40年、平民新聞のあくどいスキャンダル報道で追い込まれます。これがどぎつい。
こんなことがあったとは~知りませんでした。

伊藤博文など、男性との関係はある程度あったようですが、そんなに非難されるようないきさつだったのか…?
反政府活動の一環として、弱い部分をたたくという方法で利用されたんですね。
乃木希典が学習院長だったとは。
明治は結局、男の時代で、そこにうまくはまったように見えた歌子が、しまいに切り捨てられたようです。

意外な題材で~皇后をはじめとする女性達の微妙な感情や当時の皇室内の状況をはじめ、歌子を取り巻く歴史上の人物のエピソードが面白い。
どの程度、定説通りなのか?斬新な解釈なのか?その辺が知識不足でちょっとわかりませんが。
さもありなんという説得力のある流れで、がっつり描かれています。
平成5年、文庫版発行。

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