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2008年9月21日 (日)

「スカーレット・ピンパーネル」

バロネス・オルツィ「スカーレット・ピンパーネル」集英社文庫

2008年5月に発行された「紅はこべ」の新訳。
じつはちょっと前に、宝塚で公演すると知ったときに、オルツィの知られざる作品なのかと図書館にリクエストしたのです。
…スカーレットが紅なのね~スカーレットって緋色と思ってたから…ピンパーネルがはこべ…し、知らんかった…

フランス革命末期の1792年が舞台の作品。
ヒロインは、マルグリート・サン=ジュスト。美貌と才知で知られたフランスの女優。(実在の革命家とは無関係)
イギリス貴族パーシー・ブレイクニーと結婚し、ロンドン社交界の花形となります。ハンサムで気のいいパーシー男爵は、頭がいいとは言えず、間の抜けた笑い方をする茫洋とした男。
熱愛されて結婚し、1年たった今も仲良さそうにパーティーなどには出席するものの、じつはうまくいっていない。
それというのも、革命の嵐の中で、かって兄アルマンを痛めつけたサン=シール侯爵のことを口走り、密告した結果になったことが、夫に打ち明けるよりも先に悪い噂となって知られたからでした。

一方、断頭台にかけられそうな貴族をフランスから救い出す義賊・スカーレット・ピンパーネル団のことが、ロンドンでも評判になっていました。
フランス政府の役人ショーヴランは、その正体を突き止めるために、マルグリートに目をつけ、兄アルマンの命と引きかえに、密偵となるよう迫ります。
まさか頭領がのろまな我が夫とは思わず、兄のために行動するマルグリート。
書きっぷりはいささか古めかしいけれども、恋の行き違いと命がけの救出劇が王道~ドラマチックで楽しめます。
悪役ショーヴランもいかにもそれらしい。

原作は1905年。作者は1865年生まれ1947年没。
ハンガリーの貴族に生まれ、小作人の反乱で故郷を追われたという経歴なんですね。
子どもの頃に読んで、紅はこべが変装して活躍するのがなんとも面白く、パーシーの性格や、夫婦の間がうまくいっていないという始まりが不思議だったのを思い出します。

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