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2008年8月23日 (土)

「剣の輪舞」

エレン・カシュナー「剣の輪舞 増補版」ハヤカワ文庫FT

最近、この続編「王と最後の魔術師」「剣の名誉」が出ていて、綺麗なイラストの表紙なのが気になっていて。
これは前にも翻訳されましたが~この本は短編3作を加えて、井辻さんが訳文にも手を入れたという増補版です。
原題はSWORDSPOINT、1987年の作品。

18世紀ヨーロッパを思わせる異世界。
剣客が正式な決闘で人を殺すことは、罪に問われない時代。
伝説的な剣客となりつつあるリチャード・セント・ヴァイヤーは、鍛え抜かれた肉体で芸術のような技を放つ、黒髪の美青年。
貴族が見捨てた古い建物が建ち並ぶ下層階級の住む町リヴァーサイドで、依頼を受けては危険な仕事をしていました。
育ちの良さそうな学生のアレクを愛人として。
枯葉色の髪で痩せた長身のアレクは、高貴な家を出奔した身らしく、心に傷を負っている風情。敬意をこめた距離感もありながら、互いに認め合う二人の関係がユニークです。

貴族の住む「丘」では、贅をこらした優雅な宴が夜ごとに行われていました。
野心家の竜法務官フェリスは、誠実な三日月法務官ハリデイを追い落とそうと画策します。
権力者のトレモンテーヌ公爵夫人は齢を重ねても十分に美しく、フェリスを愛人にしていました。
一方、貴族の若者マイケルは剣客に憧れ、修行を望んで道場に通うのでした。
誰かわからぬ貴族に仕事を依頼され、いつしか陰謀に巻き込まれたリチャードは、投獄されますが…

三銃士やシェイクスピアや、華麗で陰影のある歴史物語世界を彷彿とさせるモチーフが楽しい。
特殊な設定だけど、意外に読者層広いかも?

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