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2008年7月26日 (土)

「教会の悪魔」

ポール・ドハティ「教会の悪魔」早川書房

2008年4月発行のポケミス。原著は1986年。
歴史教師で大量の歴史小説を書いているドハティの一番人気シリーズらしい?
ヒュー・コーベット・シリーズの一作目。

王座裁判所書記のコーベットは、ペストで妻子を失って10年、気力を失いかけながらも真面目に勤めていました。才覚を見いだされ、王の勅命を受けることになります。
妹を誘惑されて激怒した男が相手の男を殺し、治外法権である教会に逃げ込んだがその中で自殺、そんな必要はなかったはずなのに?陰謀が感じられるという次第。

出だしは暗いんで、笑っちゃうほど。中世ですから…とはいえ読む人が減っちゃうよ。せっかく人気シリーズなら~もう少し取っつきよくすればいいのに!?
探りに行った酒場の女主人である美しいアリスと恋に落ちたコーベット。
絞首刑から救った若者レイナルフを助手にして、二人三脚が始まります。このへんは楽しく読める要素です。
この後、彼の人生は好調になっていくそうですし~先が楽しみ。

時は、イングランド王エドワード1世の御代。
シモン・ド・モンフォールの乱が鎮まって20年、いまだにロンドンには王に反感を抱く者が住んでいたというから驚きます。当時のイギリスはいわば征服王朝で、王妃も外国から来ているから、その辺が日本とはかけ離れていますね。
英語がうまく話せない王もよくいた時代だったんですね~。

教会の悪魔とは、とある教会が悪魔崇拝の巣窟でもあったという史実に基づく~というんですから!何とも荒けずりで不穏当な時代。悪魔というのはキリスト教以前の宗教ということらしい。
アキテーヌ公でもあるエドワードは、つまりアリエノール・ダキテーヌの子孫って事ですね。
リチャード獅子心王、ヘンリー3世の次。
巻末のイギリス史解説が親切です。

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