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2008年7月31日 (木)

「ダルジールの死」

レジナルド・ヒル「ダルジールの死」早川書房

2008年3月発行。
2007年の作品だから快調な翻訳ですね。ぎょっとするタイトルですが。

8月末の休日、家でくつろいでいたパスコー警部は、緊急の呼び出しを受けます。
警戒中のビデオショップに拳銃を持った男がいたという通報。しかし、目撃したのが~あてにならないヘクタ-巡査だったために皆が甘く考えていたところ、目の前で爆破が起こり、ダルジールが重傷を負います。

自分もけがをしたパスコーですが、合同テロ防止組織CATに加わり、慣れない職場で戸惑いながらも、まるでダルジールの代わりのように、柄にもない悪態を口走りつつ奮戦。
一方、パスコーの妻エリイは新進作家としてテレビのインタビューに答え、番組中に事件に巻き込まれます。
9.11以後の世界、出兵して死んだ兵士の家族や、モスクの導師の発言など、価値観を異にする人間のせめぎ合いの激しさが生々しい。
それも含めてエンタテインメントにしてしまうのが、たくましいです。

まじめで優しいパスコーと気の強い美女エリイも、あくの強いダルジールとお似合いの個性的なキャップも、部長刑事でゲイのウィールドとその恋人も、それぞれカップルとしては愛し合う幸せな状態にあるのが救いかな。
ダルジールの臨死体験など織り込むのも、さすがヒル。
まったく~達者なもんです。

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