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2008年6月24日 (火)

「狡猾なる死神よ」

サラ・スチュアート・テイラー「狡猾なる死神よ」創元推理文庫

芸術史家スウィーニー・セント・ジョージ登場。
変わったタイトルは、古い墓碑銘から。
墓石の芸術という変わったテーマを研究しているスウィーニーは28歳でハーバードの助教授というから優秀なんですね。本人はそれほどに思ってないようで、古着が好きと教授らしい服装もしてないようですが。
長身で赤い巻き毛、緑の目をしたなかなかの美女。

友人トビーに見せられた19世紀末の流行とは異なる風変わりなモニュメントに興味を抱きます。
18歳で死んだ村の娘メアリの墓は、ラファエル前派風の等身大の彫刻だったのです。
美しい娘が船に横たわり、死神がいとしげに覗き込んでいるという…

トビーの叔父が暮らすビザンティウムは、19世紀末に幾つか作られた芸術家村の一つでした。
2人が訪れると、問い合わせをしたばかりのメアリの親族の女性が、墓地で銃に撃たれて死んでいたという騒ぎが起きていたのです。
一方、村では価値のなさそうな物が次々に盗まれる事件が発生していました。
美しい田園に作られた瀟洒な館やアトリエ、芸術品で埋まる家に住む子孫達。しかし、そこに渦巻いていたのは…

死に取り憑かれたかのようなスウィーニーの運命。
というのは、画家だった父が、まだ少女の頃に自殺してしまったんですね。
しかも、恋人がテロに巻き込まれて爆死して1年、というヒロイン。
仕事に打ち込めるようになり、少しずつ息を吹き返していく過程での事件ということのようです。
ラファエル前派などアートな話題が面白くて、好みでした!

作者は1971年生まれ、ヒロインのように才媛らしいです。2003年にこの作品でデビュー。シリーズで4作発表しているそうです。
楽しみですが~リアリティのある繊細なヒロインが毎回、死体を発見するんだったりしたらちょっと気の毒かも?

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