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2008年3月 2日 (日)

映画「細雪」

市川崑監督を追悼して先日BSで放映がありました。
この映画、大好きなんですよ。83年の作品。
(劇場では見てませんが)
谷崎潤一郎の原作も、日本の小説の中では特別なお気に入りです。
妙に面白いんですよね…

昭和13年。
芦屋に住む名家の四姉妹が、揃って京都でのお花見に集まった所から始まります。
本家を継いでいる長女を岸恵子で、着物姿が最高に決まってます。背筋はしゃっきりしていて、真面目なんだけどどこか抜けていて。お婿さんの伊丹十三もそれらしくて~面白いの。

分家の次女を佐久間良子。
一番普通に女っぽい役でしょうか。もう親はなく、妹2人を預かっているので、けっこう気の揉める立場です。
これもお婿さんの夫を石坂浩二。義妹の雪子のはかなげな色っぽさに骨抜きになっているのが笑えるんですよ~ちょっと谷崎の想いを偲ばせる、この演技がね~。

三女の雪子を吉永小百合。
雪子の縁談を中心に話が進むので、彼女が魅力的でないと話になりませんが、これがとても良いんです。
いかにもお嬢様らしく品のある美形で、内気で弱そうに見えるけど頑固な所もある、なかなか一筋縄ではいかない雰囲気。
似合わない見合いを押しつけられるのに昔は同情したけど、大人になってから見ると、厄介な女だなあって感じしました。
婚礼のために親が用意しておいたという着物がすごいです。

四女の妙子に古手川祐子。
昔は船場の名家だった薪岡家だけど、末っ子が育つ頃には傾きかけていたからか?一人だけ雰囲気違います。姉たちのようになれないので居場所を求めて足掻いている様子。
確かに原作でも毒があるような所ありましたけどねえ…
品がないので、ちょっと損している感じがするわ。

それでも四姉妹ともパートナーとはそれなりに上手くいく展開なので、記憶よりわかりやすいというか~起承転結あるじゃん!と思っちゃいました。
何となく~優雅にお喋りしながら、何事もなくだらだら続いていくような感じがしてたんですよ。
でも長女一家の東京転勤もけっこう大変な事だし、じつは震災が起きていたり?、妙子なんか波乱の青春じゃないですか。
暮らしは優雅なようでも、実は戦争に突入していく時期だったわけなんですね。
失われていく美しさへの谷崎の思い、監督の思いが感じられます。

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