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2008年2月10日 (日)

「銀流砂宮殿」

文月今日子「銀流砂宮殿」小学館FCコミックス

とうとつですが~懐かしい少女漫画のご紹介です。
「エロイカ」の原作を探していて、掘り返した物の一つ。
これ、大好きだったんですよ!
パルミラの女王ゼノビアの波乱の生涯を一冊で描ききった作品です。

文月今日子さんは、もともと絵はスゴク上手いのですけど~可愛らしい絵柄で、さばさばと明るいコメディを得意としている漫画家です。
この作品は大人の女性を描いた例外的な作品。
私が持っているのは昭和60年発行の初版~文月今日子作品集の⑤。アマゾンでは3種類出ているみたいでした。

アラブの遊牧民の首長ザッバイの娘として生まれたバト・ザッバイ。
この作品では異母兄ハッサンとの複雑な愛憎を経て、子連れでパルミラの王ウダイナに嫁いだ事になっています。
パルミラは隊商都市で、砂漠の真ん中にあるためにどんな強国からも容易に支配されず、独自な位置を保っていました。
夫ウダイナと共に戦列を率いて戦場にも出て、夫亡き後に幼い息子を擁して女王となったゼノビア(ギリシア名)ことバトが数カ国語を解し、知的で美しく、古代ローマ帝国の勇将も恐れさせたほどだったというのは史実。
大したもんです~。
強い光を放つ黒い瞳、堂々とした立ち姿に、傷ついた頑なな表情、たくましい母性、戦う烈しさと、これまでにない魅力がありました。
流麗なペンタッチが生きるイスラム風の薄布の衣装のライン、砂漠の光景…
題材が特殊なせいもあって、今見ても少しも古くないですね!

夫ウダイナの代にパルミラは最強となり、ローマ帝国もそれを認めますが、数年後にゼノビアは敗れる事になります。
晩年には異説もあるようなので、史実も気になる所です~。

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