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2008年2月21日 (木)

映画「エデンより彼方へ」

映画「エデンより彼方へ」

ジュリアン・ムーアがブルジョワ家庭の理想的な妻を演じて、とても美しい。
「めぐりあう時間たち」の後の作品みたいですね。
たまたま最近見た映画で、歴代ベストというほどの大作ではありませんが。
監督はトッド・ヘインズ(って知らないけど)
夫役はデニス・クエイド。黒人の庭師は「24」の大統領役!?

舞台は1950年代後半のアメリカ、コネチカット。
美しく優しくセンスの良いキャシー・ウィテカーは理想的な主婦。
夫のフランクは一流企業の重役で、2人の子供にも恵まれ、豪邸の建ち並ぶ高級住宅街でも花形の一家でした。
まだ公民権運動もウーマンリブも動き出さない頃の差別が強い時代、豊かな生活は実は偽善に満ちて、夫の秘密と周囲の偏見のためにやがて崩壊していくのです。

まだ同性愛が病気だと考えられていた時代のことで、治療を決意する夫に喜んで尽くす愛らしい妻が悲しい。華やかに装っていたのも夫の気をひくためだったのかも知れないですねえ。
そんな努力も空しく、男性と真実の恋に落ちたと夫に告白されて泣かれてしまっては、妻は立場ないですよね~。

新しい庭師のレイモンドは黒人なので親の仕事を継ぐしかなかったのだが、知的で包容力があり、彼とのさりげない会話に慰められるキャシー。
だが黒人の車に乗っていたというだけで、あっと言う間にとんでもない噂が立ち、爪弾きにされてしまう。
それは誤解だったのだが、窮地に立たされて、ますます心は傾いていく…
無邪気なキャシーの言動があまりに無防備で痛々しい。

スカートが広がった当時のファッションを当時のテクニカラーの味わいで再現し、完璧にきちんとした見た目と内実のギャップが強烈。
大画面で見たらまた綺麗だったでしょうね。
ジュリアン・ムーアは「ゆりかごを揺らす手」の脇役の頃から注目していた女優さん。クラシックな美貌とまっとうな感性を生かせる役って案外少ないですよね。
人妻のはかなく散る恋を抑えた表情で演じて、世界で15の主演女優賞を獲得したそうです。

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