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2008年2月 2日 (土)

「大河の一滴」

五木寛之「大河の一滴」幻冬舎文庫

10年前からのベストセラー。
戦後50年を過ぎ、阪神大震災後3年という時期だったんですね。
それまでは言わないようにしていた事をなぜか言いたくなったという著者。やむにやまれぬ思いがあったのでしょう。
中国の故事や親鸞、蓮如の教えを引用しながら縦横に語ります。

生まれて幸せになれるのが当然と思っていると、なかなかそうはいかなくて、不満ばかりになってしまう。
この世は辛くて当たり前と覚悟した方が良い、だからこそ良い事が少しでもあれば輝いて見える。
人間は生まれた時から既にいつかは死ぬと決まっている。
皆いずれは海に流れ込み天に上る、大河の一滴に過ぎないと。

普通で幸せな人がうっかり読むと、重すぎるかも?
ひどい事件も多い昨今、世界を見渡せば~さらに手に負えない出来事がいくらでも起きています。
頑張ろうとしても頑張れない時がある…ポジティヴに考えようがない事態に直面した時、この重さが救いになるかも知れません。
語り口は穏やかで、日常のぼやきも含めて具体性に富んでいて、わかりやすいです。

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