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2008年1月23日 (水)

「ギフト」

アーシュラ・K.ル=グウィン「ギフト(西のはての年代記1)」河出書房新社

このシリーズがあったの、すっかり忘れてまして~あわてて読んでみたら、かなり好みでした!
「ゲド戦記」よりもわかりやすいかも知れませんね。

ギフトという特殊能力を持った一族の物語。
都を遠く離れた奥地に住む村人は、家系によって違うギフトを持ち、伝統を大事にしながら互いに牽制し合ってもいました。

主人公の少年は、なかなかギフトが現れず、ある時ふいに統御出来ない強い力を発揮したために、何年も目を封印されてしまいます。
自分の能力に実感が持てないまま、恐ろしい力があると思われていることだけが存在価値という難しい立場で、思春期を送ることになる辛さ。

忍耐強い父と息子が思いやりながらも行き違い、近在の危険なギフトを持つ一家との争いに巻き込まれます。
複雑な設定のようで、普遍性も感じさせるのがさすがです。
幼馴染みの少女とは家系が違うので、ギフトを守るためになかなか結ばれないのですが、ゆっくり育っていく愛情と分かちがたい絆も好もしいです。

エメラルドの島といった表現があるのはアイルランドのイメージなのか~ケルト的世界なのでしょう。
厳しさもある展開ですが、救いのある結末です。
読み応えがありました。

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