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2007年11月16日 (金)

「その名にちなんで」

ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」新潮社

インド系美女のジュンパ・ラヒリ~デビュー二作目にして世界的な作家になりましたね。
映画化もされて、文庫も平積みになっています。

主人公はインド系2世の男の子。仮にゴーゴリと名付けられたのが、色々あって定着してしまう。そのいきさつもなかなか読ませます。
インドで見合いしアメリカで結婚生活を送る両親は生まれ育った故郷を重く感じ、2~3年ごとに長期帰国。子供達は学校から引き離されて戸惑うんですね。
ABCDという略語があり、「アメリカ生まれで混乱しているインド系アメリカ人」を指すとは…!
アメリカにいながらサリーを着続けてあくまでインド式に暮らす母親や親戚の古い習慣に反発しながら、自分なりの生き方を求めるゴーゴリ。
インド系というだけで目立つのに、説明に窮する妙な名前…まわりは本人ほど気にしてはいないのだが、要所々々で問題になってくるんですね。

ゴーゴリ本人は本来は穏やかな性格のようですが、憧れや反発で思い切った行動をします。
関わってくる女性達3人はなかなか個性的で鮮やか~映画にしたら視覚的にも面白そうです。
父としては思いを込めて名付けたゴーゴリという名前、ちょっと言葉が足りないのもいかにもありそう~誠実に生きた父親でした。
ゴーゴリは同じインド系アメリカ人の葛藤を抱えた女性と、分かり合えると思って結婚します。華やかな妻も国と世代に引き裂かれて、あがいてあがいていた女性でした。
日常を伝える細やかな描写がユーモラスなまでに生き生きとしていて、それぞれの人生の重みが何とも言えない味わい。
さすがです。

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