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2007年10月 7日 (日)

「夢の奥城」

長岡良子「夢の奥城」秋田書店

長岡良子の古代幻想ロマンシリーズ…一体、何年前でしょうね?
見てみると…ボニータ掲載は1987年9月~コミックス発行は昭和62年となっています。
一冊で独立した内容。
天智天皇の皇后となった倭姫という、詳しいことがわかっていない女性を主人公にしています。
倭姫王は古人大兄皇子(中大兄の異母兄)の娘。

蘇我入鹿暗殺から始まるので、歴史の流れとしてはわかりやすいです。
中大兄は乙巳の変を成し遂げた後も皇位にはつかず、母の弟を立てて孝徳天皇とし、その没後は再度、自分の母を立てて斉明女帝とします。
斉明が亡くなった時にも皇太子のまま政務を執り、遂に即位した時にもすぐには皇后を立てませんでした。
それだけパワーバランスをとるのが難しい時期だったとも言えますが~
色々な憶測もされているわけです。

古人大兄皇子は中大兄よりも年上なので、元は皇位に近かった人物ですが~入鹿暗殺の後に出家までしたのに、謀反と訴えられ、中大兄に追いつめられて命を落としています。
倭姫王はいわば仇の中大兄のもとへ嫁いだわけですが、まあ中大兄が高貴な血を他へ逃すわけありませんね。
皇后に立てるには、大王の血をひく姫が必要だったようです。
子供はなく、生没年も不詳。いつ結婚したのかもわかりません。
天智が亡くなった時の追悼の歌は綺麗で優しく、他の人は忘れても私は忘れないという真情…
この作品のように、清らかで凛とした女性だったのかも知れませんね。

中大兄は若くハンサムで強引~
寂しい境涯の倭姫に、母を喪った大伯皇女と大津皇子の姉弟を預けて育てさせるという展開になっています。
(この子達も後には悲運を辿るわけですが)
脇役に額田が豊満な年増の美女として登場、男同士が勝手に自分をやり取りしたと言ってのけます。
いやまったく…(…ありえなくはない??)
豪快に中大兄にも惹かれていると話す、生命力の豊かさと器の大きさが額田らしい!?

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