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2007年10月30日 (火)

「毒杯の囀り」

ポール・ドハティ「毒杯の囀り」創元推理文庫

中世イングランドを舞台にしたミステリ。
若き修道士が探偵役で、当時の猥雑な様子がまざまざと描かれます。
フランスとの百年戦争が終わる頃、王太子と王が相次いで亡くなり、10歳の王子が跡を継いだばかりという時代~摂政の叔父が力を持つんですね。
エドワード王ってどのエドワード?って感じで~馴染みのない時代なので取っつきはそれほど良くないけど、人間像はわかりやすく、ミステリとしては本格の密室もので、予想より読みやすく整理されてました。

アセルスタン修道士は償いの一環として、特に貧しい地区の教会を担当する他に、検死官の書記も務めることになるのです。
アセルスタンはすっきりとした姿の真面目な好青年。
上司にあたる検死官クランストン卿は大酒飲みの巨漢で、おならや何やらをまき散らし~豪放でいささかだらしないけれど、内心は優しいんですね。
対照的な2人はすぐには理解し合えないけど、しだいに何となく良いバランスになっていくようです。
こういうコンビはいかにも英国的。
アセルスタンは若気の至りで修道院を飛び出して弟と戦地に赴き、弟を死なせてしまった過去を持っています。
修道士カドフェルが定年というほどの年齢まで十字軍の軍人だったことを思わせますね。こちらはぐっと若いですが。

邦訳一作目の「白薔薇と鎖」はかなり読みづらかったんで、歴史ミステリなら何でもむさぼり読むという人でないとオススメ出来にくかった…
こちらはずっと読みやすく、読後感も良いので、オススメ出来ます~。

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