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2007年9月13日 (木)

「最後の晩餐の作り方」

ジョン・ランチェスター「最後の晩餐の作り方」新潮社

グルメで博識な主人公タークィンの一人語りが途方もなく饒舌。
南仏プロヴァンスの邸宅でワインを傾けながら、余裕たっぷりに脱線します。
インタビューに答えて、究極の料理について楽しく語る本なのかと思っていると、子供時代の思い出などが案外濃くて、所々に妙な描写が…
主人公の身近で亡くなる人が多すぎるんですよ。
彫刻家だった兄を愚兄と呼ぶのも、古風な謙遜かと思われたのが実は~コンプレックスがしだいに変じて…?

文体は古風なので、昔の物を読み慣れている人には懐かしいような…
舞台は現代ですけどね。
書き方は時々吹き出してしまうような内容~パブリックスクールのひどい食事とか…(@@;
日本の食べ物なども出てきます。醤油は褒めてあったけど、みそ汁はものすごいスープと書かれてるのがそうなんでしょうね!?
実はけっこうブラックな味わい~一行読み落とすとわからなくなるかも。ある意味ではミステリ?

作者は主人公と同じく、英国籍なのでしょうが、世界中を回った経歴の持ち主。
あちらでは賞をたくさん獲っていますが、これがデビュー作のせいか、賞に冠してある名前が聞いたことないのばかり…まあ、こちらでも直木賞の直木三十五なんて知らないけどね?
2001年新潮クレスト・ブックスで発行の本、2006年に文庫になりました。
新潮クレストブックスは外れ無しでなかなか凄いラインナップ、とはいえ全部は文庫にはならないので、中でも売れた方ってことですね。

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