フォト

おすすめ本

« 洗顔・マッサージあれこれ | トップページ | 「夜愁」 »

2007年9月16日 (日)

「ラスト・イニング」

あさのあつこ「ラスト・イニング」角川グループパブリッシング

人気シリーズ「バッテリー」の続編にして最終章。
中身は、「マウンドへと」という、あの試合直前の巧と門脇それぞれの心境を描いた短編と、「白球の彼方」という中編です。
中編の方は、横手中学を卒業して野球部のない高校へ進んだ瑞垣の視点で語られます。
瑞垣って人気あるらしいですね~!

「バッテリー」は新田東中学の1年生のピッチャー巧とキャッチャー豪の物語でした。
横手は近在の強豪で、いわば敵側。特に門脇は有名高校から勧誘される大物バッター。1年生の巧の投球に度肝を抜かれ、中学の最後に試合をすることを望み、いまだにとらわれている様子。
瑞垣俊二は門脇の幼馴染みで、頭は良いが屈折した性格。門脇の才能を最も理解するだけに傍にいて重圧に苦しみ、自分は野球から決別することを決意したのです。
このコンプレックスが良いのか、実はスゴク優秀なのが良いのか…
少々かっこつけ気味の言葉をたたみ掛けて引き込んでいく、あさの節~理想を高く掲げて現状をあれもイヤこれもイヤと否定していくのが若々しいので、瑞垣の言葉として違和感ないですね。

あれから2ヶ月がたって、さっぱりしたはずなのに~野球の夢を見てうなされ、戸惑う俊二。
可愛い妹にも最近かっこよくないと言われる有様。
門脇が苦労していたためにそれを放っておくのかと、まわりじゅうから心配され、色々言われる羽目になり…
何だか心地良い展開です。

「バッテリー」の6巻が物足りなかったのは、これを書くと決めていたからでしょうね。
あのままじゃ試合の結果もわからないし、門脇が瑞垣に投げ出されたままどうなったのか、何を話したのかorちゃんと話してないのか?瑞垣はあのまま野球をホントに捨てられるのか?ひっかかってました。
これで全て方向性が見えて、脇役もなかなか味があり、満足のいく内容でした。
甲子園に行くだけが全てじゃない、といった指摘も最後にしておきたかったことなのかも知れませんね。

ただし、巧と豪はちょっとしか出て来なくて、それがけっこう可愛いんだけど、でも少ないよな…とも思います。
瑞垣目線の2人というのも、なかなかではありますが…
豪の存在の大きさに注目し、友情とかいうような甘えた関係には思えない、って、うんまあね。でも、じゅうぶん甘やかさはあると思うけど!

6巻の書き方もわからないではないんだけどね~。
終わってしまう寂しさと、彼らの人生は続いていくという視線…
良い所で筆を止めたいような、ね。

« 洗顔・マッサージあれこれ | トップページ | 「夜愁」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ラスト・イニング」:

« 洗顔・マッサージあれこれ | トップページ | 「夜愁」 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

最近のトラックバック

無料ブログはココログ