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2007年8月 9日 (木)

「愛情評論」

藤本由香里「愛情評論」文芸春秋

主に少女漫画についての評論を集めた本。
なぜか生きづらくなっている世の中に気づいたという前書きに、思わずうなずいてしまいます。
やはり女子供にはしわ寄せが来やすいんですよね…
読んでいる作品がほとんどかぶってるのでわかりやすいですが、とてもこんなに細部を明確に覚えていないですねえ…

大島弓子の作品については、母親の存在が大きいという指摘。
う~ん、確かにそうなんだけど、それだけだったか…魅力は優しい絵柄、繊細なペンタッチ、細かな表情と独特なせりふの積み重ね、コマの配置やその間など、言葉に出来ない部分が多いんですよね。
弱いようでみずみずしく鮮烈な…
初期作品「誕生」の熱っぽさからもわかるように、母親へのこだわりも確かに感じます。
「フロイト式蘭丸」の過渡的な母親役の意味には、思わず納得。
「七月七日に」など、血のつながりのない親子への思い入れに共感して読んでいたような気がします。
なんだか思い出しきれない細部が気になってしまいますねえ。

アダルトチルドレンについても鋭い指摘が。
何もかもトラウマのせい、あるいは親のせいにして、いつまでもそこで停滞しているんじゃ困りますよね。
まあ~程度問題ですけどね?

「男流文学論」への批判が的はずれなことを説明するくだりに苦笑。
男性のする批評で、ありがちなやり方というのがあるようです。
女性の盲点をついたつもりが、男性の盲点を露呈してるんでしょう。
評論という物をそもそもあまり読んでいないので、良くこんな事をずーっと考えていられるな…とどっちにしても思うんですけどね(@@;

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