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2007年7月17日 (火)

「バビロンまでは何マイル」

ダイアナ・ウィン=ジョーンズ「バビロンまでは何マイル」東京創元社

英国ファンタジーの女王、ダイアナ・ウィン=ジョーンズ97年の作品です。
日本では「ハウルの動く城」の原作者というのが通りが良いでしょうか。

魔法管理官マジドのいる多元的な世界が舞台になっています。
マジドになってまだ2年目の真面目な青年ルパートが、欠員の出たマジドを選抜する仕事を任され、魔法が公認されていない地球のイギリスと、マジドは公認されているがとんでもない紛争中の帝国とを行き来しながら~悪戦苦闘します。
一方、ヒロインのマリーは小柄で気の強い、最近ふられたばかりで何かとついてない獣医学生。
事情もわからずにいきなり大混乱の中に巻き込まれますが、実は…!?

ルパートが魔法を駆使してマジド候補者を集めたのは、何とファンタジー大会の会場。
これは作者の実体験を交えたものらしく、作家と愛読者(つまりは変人の集まり?)のコスプレ含めたはじけっぷりが笑えます。

ルパートの兄達や謎の隣人、クワックの雛やケンタウロスも良い味出してます。従弟のニックの寝ぼけぶりや魔女祓いの踊りには大笑い。この辺がかなり気に入りました。
敵役はホントに嫌な感じ!でもあくまで役割というか~どこか罪を憎んで人を憎まず、みたいな視線を感じます。見て気分が悪くなるようなとこまでは行かないのね。

ダイアナ・ウィン=ジョーンズならではの多層的でちょっぴりビター、ホットでものすごくにぎやかなファンタジー。
最初は反発し合うルパートとマリーが互いにだんだんと違う風に見えてくる様子が面白い~つまりロマンス有り。
個性豊かな若者達それぞれの相当すごい未熟さが、上手いこと成長してくるあたり、これも鋭い!ツボついてます~。

06年3月発行。「花の魔法、白のドラゴン」の前日譚だそうですが独立して読めます。

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