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2007年7月25日 (水)

「風林火山」

井上靖「風林火山」新潮文庫

2007年大河ドラマの原作を読んでみました。
文庫1冊だけと短いので、話はぐっとシンプル。
印象的なエピソードやせりふはかなり生かされてます。

今川家に士官を認められず9年も飼い殺しにされた山本勘助は、軍師の才はあるが小男ですごく醜いという~内野さんとはちょっと違うわ。
内野さんなら振り幅あるので、これだけの影を含んだ役も出来るとは思いますね。
登場の時が既に50歳でその後20年が語られます…。ドラマだと子供の頃からで士官かなった時40ぐらい?

武田晴信(後の信玄)はおおらかな主君で勘助を信用し続けます。勘助が仰ぎ見る形でしか描かれていないので、会う以前の話は無し。
勘助を気に入る様子を見ている板垣が、父に愛されず不遇だった晴信の心中を思いやる所がありました。

由布姫はほぼ原作通りなんですね。烈しい美しさ、イメージぴったり。
出産の時期が違うぐらい~他の愛妾への嫉妬と和解の話はたぶん今後出てくるんでしょうね…

先週の大河ドラマで同じ上田原の戦いで壮烈な討ち死にをした重臣・甘利と板垣。この本では(村上との戦闘ではありますが)時期が別々。
晴信の転機として印象的にするためにドラマでは一度にまとめたのか、元々異説があるのか、あるいは井上靖が時代物専門の作家ではないので、他の理由でこうしてるのか??
おいおい関連本を探してみようと思ってます。

初めて戦った時の景虎(後の謙信)は18歳だったとか。
両雄がお互いあまり戦いたがらないのが面白いですね。
三浦しをんのブログに、もっと西へ出て行けばいいのに何でここで戦う必要があるのかわからないとありましたが、いやもっと手前で決する必要があって、でもまあ確かにえっと…
だから睨み合うけど、すぐ激突はしないってところもありますかね。

川中島で勘助は討ち死にするんですが~どうせ改変するなら?お館様の後まで生き延びる設定にしてはどうでしょうか。だめ?

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