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2007年2月11日 (日)

「剣嵐の大地」

ジョージ・R・R・マーティン「剣嵐の大地」早川書房

「氷と炎の歌」シリーズの第3作です。これだけで3巻あるので表記がややこしいですね!
あちらでは賞を総なめにしている大ヒット作。
とにかく波瀾万丈で目が離せない~ドラマチックで濃い物語です。
15~16世紀あたりのヨーロッパの歴史を思わせる所があり、戦記物に近い感触。甘めのファンタジーが苦手な人でも大丈夫だと思います。
全くテンションが落ちることなく、これだけ登場人物が多いのに、描写がわかりやすいのには感心しました。
しかし、ネタばれにならないように書くのが難しいなあ‥

ネタばれ注意報!(あまりハッキリとは書きませんが~本を読む前に内容を知りたくない人は、以下は読まないでね)

各章ごとに中心になる人物が変わります。
1巻ではジェイム、ケイトリン、アリア、ティリオン、ダヴォス、サンサ、ジョン、デーナリスという具合に。
北の盟主スターク家の未亡人がケイトリン、その対照的な娘がサンサとアリア。仇の宮廷にとらわれたままのサンサには結婚話が‥。
戦火を逃れて逃避行を続けるアリアは男装してたくましく生きていきますが、どっちへ転ぶかわからない急展開に。
プロローグはスターク家の庶子ジョンのいる北方から始まり、後半へかけてその比重が高まっていきます。ごひいきキャラなので苦難にハラハラしつつも、絶対頑張るに違いないという期待を寄せて読みました。

曲者揃いのラニスター家のジェイムは苛酷な試練に晒されながらもけっこう良い奴だったりして、赤丸急上昇中。女騎士ブリエンヌとの奇妙な関わりも良い味出しています。
苛酷な試練は誰しもですが‥
登場人物は自らの愚かさ相応の結果を招く場合もありますが、更に乱世の厳しさゆえなのか?どうもこの作者は「自分の一番大事な物を差し出せ!」と命じている神のようです。
最終的にはそこから如何に立ち直るかがテーマなのでしょう‥たぶん?

前の王家の生き残りである美少女デーナリスは独り七王国の外にいるのですが、成長いちじるしく、感動的です。
生まれ落ちた時には父王が殺されて国外にいるというマイナスの状況だった彼女。しかも狂気の血が表れていた兄に育てられ、金目当てに幼くして蛮族の妻にされ、苦難の道をたどったのですが~そこからどんどん巻き返していきます。
彼女の登場するシーンはエキゾチックで一番ファンタジー色が強いのです。
作者のお気に入りのキャラクターのように思われますね。しだいに育ってくるドラゴンにも注目~次回作では期待大ですね!

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