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2007年1月22日 (月)

「アイルランド幻想」

ピーター・トレメイン「アイルランド幻想」光文社

作者はもともと著名なケルト学者。
ジャンル分類のような大ざっぱなタイトルですが、ゴシック・ホラー短編集です。
バンシイやプーカ、古代遺跡の石柱など、すべてアイルランドに伝わる伝説をモチーフにしてあり、陰影豊かで悲哀の漂う独特なムードがありますが、ホラーの定型でキッチリまとめたエンタテインメントです。
山岸さんの短編集のよう…漫画化出来そうですが、文章の方がじわじわ来るかも知れませんね。
読みやすいので、アイルランド入門の本として使えそうです。

一番怖いのは、妖精よりもイギリスによる歴史上の圧政の苛烈さかも知れません。
イギリスとアイルランドに限らず、どこの国でも起こりうることでしょうが…いったん支配した国の人間に対しては、人間以下の物のように扱ってしまえるのが不思議です。
異なる伝承をもった文化を単に異教徒として捉えたのか…
こちらから見ると、ごく近い民族で同じキリスト教圏なのに。
あちらから見れば、アジア圏の不協和音もそう見えるのでしょうか。

7世紀のアイルランドを舞台にした尼僧フェデルマのシリーズも書いているそうです。既に16作とか。
7世紀!カドフェルよりも古いですねえ、ちょっと例がないかも?
こっちの方が好みかも…読んでみたいです~。

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