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2006年12月23日 (土)

「エヴァが目覚めるとき」

ピーター・ディッキンスン「エヴァが目覚めるとき」

知る人ぞ知る?イギリスの実力派ピーター・ディッキンスンの不思議な読後感の残る傑作です。
少女の視点で描かれているので読みやすいと思います。

長い黒髪で青い目の快活な美少女エヴァがある日事故に遭い、9ヶ月も昏睡状態に…目覚めた時には最先端の医療技術で彼女の記憶は違う身体に入っていた…!
人類は既に生命力を失いかけている時代、人々は超高層ビルに住み、テレビの進化したような立体映像を一日中見るだけの生活になりはてているという設定。
野生動物はほとんど死に絶え、チンパンジーだけが人類に近いからと保護されて研究対象になっているのです。エヴァの父親は研究所の博士。
小さい頃からチンパンジーと遊んでいたエヴァは、チンパンジーの肉体に宿る太古の記憶や本能と融合しながら、たった一人の存在として生きていくことになります。

両親の戸惑い、特に母親の複雑な愛と悲しみ、興味本位にアイドル的な扱いをするマスコミとの葛藤、違う世界の人々との出会い、そして研究所のチンパンジーたちとの付き合い方も何とも面白く描かれていきます。利発な少女の素直な発想や折々に発揮する勇気に感服。
生きるとは何か、自然とは、個性とは…
考えさせられます。

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