フォト

おすすめ本

« びわのタルトとローズヒップのゼリー | トップページ | ブラック・チョコ食べ比べ »

2006年8月25日 (金)

「七姫幻想」

森谷明子「七姫幻想」双葉社

鮎川哲也賞のデビュー作「千年の黙(しじま)」で紫式部を描いたのがとても気に入っていた森谷さんの3冊目の本。2冊目はまだ読んでいません~現代物らしい?
「千年の黙」は王朝ミステリーとなっていたようです。
こちらは短編集で、時代は古代から江戸時代まで。
大王(おおきみ)が衣通姫のもとへ通っていて、誰も入れないはずの一室で急に亡くなり、駆けつけた大后(衣通姫の姉)が嘆く所から始まります。
不思議な池のほとりで暮らす巫女のような衣通姫はミステリというよりもファンタジーの住人ですね。

七姫というのは織女の異称が七つあるのをいうのだそうです。そんなのがあるって、知りませんでしたねえ…
秋去姫(あきさりひめ)、朝顔姫(あさがおひめ)、薫姫(たきものひめ)、糸織姫(いとおりひめ)、蜘蛛姫(ささがにひめ)、梶葉姫(かじのはひめ)、百子姫(ももこひめ)…
この名にちなんだ物語をそれぞれミステリー仕立てにしてあります。
山奥の水のほとりで布を織る女というモチーフが続き、愛する者をくるもうとする繭や罪を隠す織物、跡をつけるための糸など、女の様々な思いが託され、織り上げられていくのです。
実在の人物や天皇、あの清少納言などがモデルとして見え隠れし、しかも最後には作中人物が詠んだ歌があげられているという凝りよう。

いやあ、これが好みの世界で~日本語って何て綺麗なんでしょう。
うっとりしました…
ふさわしい言葉で表現したいのですが、教養が不足しております~。
荻原規子の和物ファンタジーや、長岡良子のコミックがお好きな方などにもオススメ!

« びわのタルトとローズヒップのゼリー | トップページ | ブラック・チョコ食べ比べ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「七姫幻想」:

« びわのタルトとローズヒップのゼリー | トップページ | ブラック・チョコ食べ比べ »

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

カテゴリー

最近のトラックバック

無料ブログはココログ