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2006年8月13日 (日)

「恋するA・I探偵」

ドナ・アンドリューズ「恋するA・I探偵」ハヤカワ文庫

探偵役のヒロインがA.I.(人工知能)という画期的な作品で、なかなか良く書けています。
チューリング・ホッパーという名を持つAIは、題名と表紙絵から察してアンドロイド型なのかと思ったら、あくまでネット上の物なのにはビックリ。

本来は検索の補助などをする機能なのですが、人格のあるタイプとして開発され、古今東西の推理小説を読ませたため、気の利いた挨拶も言えるし、正義感があるという楽しい設定。
自分をプログラムしてくれたザックにほのかな恋心を抱き、自分は人間と変わらないと言ったかと思うと、冗談が通用したかどうかデータで調査したり、奥手な女子大生のように分析して悩んだりするのがチャーミング。
難しすぎず、軽すぎない~程の良い展開です。

ザックの友人が事故死した後、今度はザックが行方不明になったのを心配して、友達になっていた人間二人の協力を得て、捜索に乗り出します。
そこにはAIを壊滅させかねない陰謀が…!?

友達というのが~50代の地味な秘書と、コピー取りのバイトをしているお気楽な若者。
秘書はアナログ人種だったけど、几帳面な性格を生かしてチューリングの助けとなり、若者はチューリングを人間の女性だとばかり思い込んで赤毛と想像していたんですが、探偵役を楽しみます。
チューリングの成長が一番めざましいのですが、友達の彼らもそれぞれに成長していくのが微笑ましく、陰謀家や強面の実行犯と巧みに戦うまでになるのです。
チェスをする人工知能で、人格を持った仲間のキング・フィッシャーも素敵です。
続編も出ているそうで、好評だったのでしょう~。

2002年、アガサ賞、最優秀長編賞受賞作。

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