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2006年6月14日 (水)

「名画とファッション」

「名画とファッション」深井子(小学館)

名画の魅力をファッションから鑑賞するニュータイプの美術ガイド、と帯に書いてあります。
作者は京都服飾財団のチーフ・キュレーター(学芸員)。京都服飾財団の衣装コレクションはセンスが良くて、展覧会は素晴らしいですからね!

有名な画家の絵を取り上げ、当時の流行と理想を結晶させた絵のポイントをわかりやすく説明してくれています。
クラーナハ描くルネサンス風の衣装の妖艶なユディトの絵に始まり、権威づけのために宝石をちりばめた重そうな衣装のエリザベス女王、シェイクスピアのソネットに出てくるような脚線美の青年、タフタのドレスに100個も薔薇をつけたポンパドゥール夫人、マハ風の黒い衣装のゴヤの恋人・アルバ侯爵夫人、エリザベート皇后の有名な白いドレス、「スワンの恋」のモデルになった伯爵やサラ・ベルナールの肖像など、何とも優美なラインナップ。
マネの描くバルコニーに佇む人たちや、ルノワールの描くダンスパーティーなども、当時の最新流行にのっとっているわけですね。
ぱらぱらと眺めているだけでも楽しいですが~歴史物の本を読む時に、その頃どんな格好で、どんな部屋にいたのかという参考にもなると思います。

ほかにカジュアルファッションの走り、子供服の変遷、日本趣味の影響など、面白い観点から取り上げた章があります。
着物は19世紀ヨーロッパでは、前あきの開放的なものとして驚きをもって受け取られ、部屋着としてだらりと羽織って着るのが流行したんですね。普通の着物というより、浴衣を打ち掛けみたいに着る、みたいな。情報が一緒くたに入ったせいでしょうか。
そういえばまあ当時のあちらの衣装は、コルセットで固めた身体にダーツを取ってピッタリさせた立体的な構築物で、袖も細くて身動きとれないような代物ですからね…
今の日本人にとって着物というと、着つけが難しいとか帯が苦しいとかいうイメージがあると思うんですが、kimonoとは正反対に近いのが面白い!?

サイズはA5で6ミリほどの厚さですが~内容は濃く、60点を超すカラー写真がぎっしりで印刷も良いので、ゴージャスな気分を味わえますよ。

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